睡眠時
無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群とは
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睡眠時無呼吸症候群は、眠っている間に呼吸が止まる病気です。大多数の睡眠時無呼吸症候群は「閉塞性」といって、喉が塞がり呼吸が止まります。
その睡眠時無呼吸症候群には、怖いことが3つあります。
一つ目は、睡眠の質が低下することです。仕事・学業へ影響したり、交通事故の原因になったりします。
二つ目は、高血圧など生活習慣病、心臓病・脳卒中などの原因となりうることです。
三つ目は、寝ている間なので、本人は気づきにくいことです。
ご自身でもしやと思われた方はもちろん、ご家族・ご友人にいびきや無呼吸がありましたら、お気軽にご相談ください。 -
以下のような症状がおありの際はご相談下さい
- いびきがうるさい
- 日中に強い眠気がある
- 寝ている時に息が止まっていると言われた
- 全身がだるい
- 夜中に3回以上トイレに行く
- 起きたときに頭痛がする
- 寝ている時の異常体動
- 起きたときに胃がむかつく
- 熟睡感がない、夜中に息苦しい、目が覚める
- その他、うつっぽい、勃起不全など
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睡眠時無呼吸症候群と生活習慣病
睡眠時無呼吸症候群の患者さんの中には、すでに高血圧や心臓病、脳卒中、糖尿病などの生活習慣病を抱えた方が多くいらっしゃいます。
「高血圧症の人」、「高血圧の薬を3種類飲んでいる人」、「糖尿病の人」、「心不全や心臓の病気がある人」は検査をおすすめします。
検査・治療の流れ
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Step01問診
症状や持病などについて伺います。睡眠時無呼吸症候群が疑われる方は、検査などをご案内いたします。
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Step02外来検査
簡易アプノモニターという小型の検査機器を使い、まずはご自宅で検査を行います。
この検査で、入院検査が必要かを判断いたします。 -
Step03入院検査
終夜睡眠ポリグラフィー(PSG)を用いて、睡眠の質・睡眠呼吸障害・睡眠随伴症状について精密検査を行います。入院検査となりますので、専門医療機関をご紹介いたします。入院検査は、夕方~夕食後に入院⇒一晩検査⇒次の日の朝~午前中には退院といった、負担の少ない入院が一般的です。
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Step04治療開始
主に呼吸の止まり方(閉塞型と中枢型の2パターンがあります)と重症度(1時間あたりの無呼吸低呼吸の回数)により、持続気道陽圧治療(CPAP:シーパップ)、口腔内装置(マウスピース)を2つの柱として、お一人お一人に合った最適の治療を試みていきます。
治療について
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CPAP(シーパップ)療法
鼻マスクから圧をかけることで、塞がっている喉を広げて呼吸をサポートする治療機器です。健康保険の対象ですので、保険治療として治療をうけることができます。 上手に導入できた患者さんでは、脳梗塞や心筋梗塞の発症を抑えることが証明されています。
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マウスピース
スリープスプリントというマウスピースを睡眠中につけていただきます。 スリープスプリントは、下顎を上顎よりも前方に出すように固定します。それによって上気道を広く保ち、いびきや無呼吸の発生を防ぎます。
マウスピースは睡眠時無呼吸症候群の知識がある歯科医院で、患者さんお一人お一人のお口に合わせて製作します。
マウスピースが必要な方は、対応する歯科医院を紹介いたします。 -
治療するメリット
睡眠時無呼吸症候群を治療することで、睡眠の質が改善して生活にはりがでたり、生活習慣病や動脈硬化への悪影響を減らして健康寿命を延ばすことが期待できます。
重症の方が治療をした場合
- 心筋梗塞のリスクが1/3に
- 脳梗塞のリスクが1/4に
- 交通事故のリスク軽減
- ぐっすり寝れて生活にはりが出る
- 夜中のおトイレが少なくなる、など
- EDがよくなる
お気軽にご相談ください
睡眠時無呼吸症候群は、網代洋一院長が診療いたします
ご家族や友人・同僚などからいびきや居眠り、寝ている間の無呼吸を指摘されたことはありませんか?
寝ている間のことは、自分ではわかりません。だからこそ、まわりからのアドバイスが見過ごせないのです。
「疲れているから」、「いつものこと」で済ませる前に、ぜひ当院までご相談ください。